《八犬伝》犬川荘助
化 SR 妖力35妖術:義·強き忍耐
【《八犬伝》犬川荘助】はっけんでん いぬかわそうす
け
『南総里見八犬伝』に登場する、義の珠の八犬士。犬塚
信乃とは義兄弟の間柄だが、もともとは使用人兼監視役
として引き合わせられたため、彼相手には現在も敬語を
崩さない。優しさゆえかトラブルに巻き込まれやすい苦
労人。
「お初にお目にかかる、百鬼夜行の頭領殿。
私は八犬士がひとり、犬川荘助という者。伏姫
様に与えられし珠に刻まれた文字は『義』。牡
丹の花は右の背に。位置が位置だけに、自分で
ははっきりと見たことはありませんが ……。
あなた方のことは信乃様に常々聞いておりまし
た。骨のある、素晴らしい頭領だと。話通りの
方で、安心しております。どうぞ、これからよ
ろしくお願いいたします。」
「そうだ、一つお伝えしなければならないこと
が。どうも、私は厄介事に巻き込まれたり、濡
れ衣を着せられたりしやすい体質のようです。
幼い頃から面倒ごとに巻き込まれては、よく信
乃様に助けて頂いておりました。あなた方には
ご迷惑をかけないようにしたいのですが …… い
やはや。こればかりは自分ではどうにも。
......ああ、私は八犬士として目覚める前から信
乃様の使用人。目覚めてのちには義兄弟の契り
を交わした仲でもあります。信乃様だけではな
く。我ら八犬士は全員、血の繋がりを超えた強
い絆で結ばれた仲間なのですよ。」
「かつて、私たちは主家のため、悪党から妖
怪、ひいては敵の強大な軍勢とも刀を交えまし
た。ひとりではとても敵わない相手でしたが、
我ら八犬士力を合わせれば、恐るるに足らず。
妖界王を目指すあなたには、きっと様々な敵が
立ちふさがり、幾多の困難が待ち受けておりま
すでしょう。......ですが、心配することはあり
ません。
あなたが八徳を抱く頭領である限り。我ら八犬
士はその行く道を切り開きましょう。––伏姫
様に頂いた、この牡丹の花に誓って!」

あやかし百