おくわ様
妖 R 妖力21妖術:
【おくわ様】おくわさま
福田祥男『新編愛知県伝説集』より。愛知県新城市乗本
の大蛇。三輪川(宇連川)をはさんで、乗本側の岩山には
しっけち様、浅畑側にはおくわ様がそれぞれ祠に祀られ
ていた。しっけち様はいつも昼すぎになると山を下り
て、三輪川を渡って浅畑のほうへやって来る。するとお
くわ様も山を下りて、二匹で馬崩れという場所へ出かけ
ていったという。二匹は恋人同士であったという。おく
わ様は長さ10メートルで、頭の大きさは鏡開きに使う四
斗樽くらいだったという。
※イベント『夜叉ヶ池の花嫁』に登場。
「おくわ様、と呼ばれています。遠き昔よりこ
の地に祀られし蛇神で…おや。少し待っていて
くださいね。しっけち様が来たようだ。...... こ
んにちは、今日はなんの御用ですか ?… 山向こ
うまで野イチゴを摘みに?ああ、いいね。でも
少し待っていてくれるかな。今は百鬼夜行の御
頭さまにご挨拶をしているんだ。」
「こうして灯りをともし、時に学び、時に巣穴
の周囲を見回り…つまらなくも平穏な日々に満
足していた私は、もういなくなりましたよ。変
えたのは彼女.しっけち様だ。今は彼女と共に
広い世界を見て回るのがなによりも楽しいので
す。」
「しっけち様。いや、しーちゃん。これは人の
子の愛の示し方だけれど、永久を象徴するこの
輪は、私達蛇神にぴったりだと思わないかい?
君が私の、私が君のものである証としてこの指
に.さあ、受け取ってくれるね。......ありがと
う。百鬼夜行の皆がこの愛の証人だ。」

あやかし百