坊主火
怪 HR 妖力26妖術:偽装カウント
【坊主火】ぼうずび
石川県に伝わる怪火の妖怪。油売りの男が、鬢付け油
(ヘアワックス用の油)を枡に塗り、実際より多く入っ
ているように見せかけて売った罰でこの怪火になったと
いう。
※イベント『龍神暴走!バカンスモードの大決戦』に登場
「仏道に身を捧げる者は大きく分けて三種類い
るんだ。純粋な信仰心から仏門に入る者、身寄
りがなくそこ以外に居場所が見つからなかった
者、そして …… 己の罪を償うために修行をさせ
られる者。
さて、頭領。この俺、坊主火はどれだと思う?
......さすがだな。そうだ、俺は贖罪のためにこ
うして和尚となり、修行に励んでいるんだ。」
「生きていた頃の俺は油売りで、毎日毎日油を
売り歩いていた。だが、労力の割にあまり稼げ
なくてな、鬢付け油を枡の隅に塗って量をごま
かしたんだ。ほら、枡がてらてら光るから、こ
こまで入ってるように見えるだろ?
その時は見つからず、俺も数年後には盗んだこ
とすら忘れていたんだが......死んでから、天罰
が下った。成仏することは出来ず、こうして坊
主火へと姿を変えることになったんだ。これに
は驚いた。
たった数日の酒代のために、俺は死後こうして
罪を償うことになったんだよ。」
「坊主火となったばかりの頃は己の境遇に嘆い
たり、修行に嫌気がさしたりすることも多かっ
たが .....人とは変わるものだな。俺はいつの間
にか修行に明け暮れるのが苦ではなくなってい
たんだ。
きついこともあるが、善行をなし、人に感謝さ
れるというのは悪い気分ではない。まった
く......いつの間にか見た目だけでなく、心まで
坊主になってしまったようだ。
とういうわけで、修行で培ったこの力、あんた
のために使ってやるよ、頭領。」

あやかし百