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夢応の鯉魚
夢応の鯉魚
夢応の鯉魚
夢応の鯉魚
未進化
進化
最終
限界突破

夢応の鯉魚

SR 妖力35

妖術:墨流し

【夢応の鯉魚】むおうのりぎょ
『雨月物語』より。興義(こうぎ)という絵のうまい僧
が、夢の中で見た魚を描いた『夢応の鯉魚』という作品
を作っていた。彼の臨終の際にそれらの作品を湖に散ら
したところ、描かれた魚が紙を抜け出て泳ぎだしたとい
う。
なお、興義は『一度死ぬが、自分が魚になった夢を見て
生き返る』という経験をしており、このお話の主題はそ
ちら。

「昔々、魚の絵を描くのが好きな興義と呼ばれ
る僧がいた。彼は常日頃から積んでいた功徳に
より、本物の鯉として泳ぎ回るという魔訶不思
議な体験を仏から与えられたんだ。
彼の死後、彼の書いた絵は供養として湖に浮か
べられたが、その絵の鯉は本物の鯉のように泳
いだかと思うと、そのまま湖の奥へと消えて戻
らなかった。......そして、人知れず今も泳ぎ続
けている。その鯉の絵こそが、私、『夢応の鯉
魚』だ。」

「夢の中でだが、私は興義とともに泳いだこと
がある。彼は人ながら、泳ぐのがうまかっ
た …… 本当は鯉として生まれるべき男だったの
だと錯覚するくらいに。
私にとって楽しいひと時だったが、彼にとって
も同じだったようで、その時の体験を絵にかい
てくれた。そのため、私はこうして存在してい
る。
興義の絵はどれも美しかったが......中でも私を
描いた絵は、今にも泳ぎだしそうで素晴らしい
と大層評判だったんだ。」

「私も絵をたしなんではいるが......興義の絵の
ように今にも動き出しそうな作品を作り上げた
ことはない。技術は彼に劣ってはいないと思う
んだが......きっと、彼のように心震えるような
体験をしたことがないからかもしれない。
......もし良ければ、だが。君と一緒に旅をさせ
てくれないだろうか?君と一緒ならば、興義が
感じたような感情を味わえる気がするんだ。一
生忘れられないくらいの素晴らしい喜びを
ね。」

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尾光
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