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妙音坊
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妙音坊
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妙音坊

SR 妖力35

妖術:清らなる笛の音

【妙音坊】みょうおんぼう
またの名を弁天岳妙音坊。高野山弁天岳の一本杉に住ま
う天狗。弁財天の社を守り、美しい笛で人の心を和ませ
たという。
妖界では、春来郷の神殿楽隊の一員。

「...僕の音を聞いてくれたのかい?
僕は妙音坊。この山の天狗さ。聞いての通り、
特技は笛。この郷の一本杉は僕のための舞台だ
よ。
聴客は、空の星。山の木々。麓の人々。そして
何より、僕自身。
どこまでも広がる夜に、笛の音が染み渡って、
僕と世界が一つになる。こんなに素敵なことは
ないだろう?」

「楽隊の練習をサボっていいのかって?あは
は、そうだなあ…
いいとか悪いを考えているわけじゃないのさ。
世界があんまりにも綺麗な声で僕を呼ぶから、
僕はそれを愛しに行くんだ。
花も、風も、空も、鳥も、一瞬たりとて待って
はくれない。全てがめまぐるしく移り変わるか
ら.それが練習の時間に被っていたら、どちら
を優先すべきかは明白だろう?」

「幽玄に響き渡る笛の音も好きだけれど、人々
のざわめきもまた、僕の愛する音の一つだよ。
笛の音をかき消すほどの命の音だ。
君にも聞こえるかい?耳を澄ませてみなよ。
誰かの笑い声、赤ん坊の泣く声、食器の触れ合
う音、鵺の鳴き声、小豆洗いの立てる音.ばら
ばらの音たちが、リズムを越えたリズムを生み
出す。僕一人では決して越えられない芸術さ。
君の百鬼夜行は、まさにそれを体現している。
ふふ。この音を聞けた出会いに、感謝の音を贈
らなくちゃね。」

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尾光
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