念仏池
怪 SR 妖力36妖術:あふるる信仰
【念仏池】ねんぶついけ
長野県の越後道沿いにある小さな池。池の側で念仏が唱
えられると、それに呼応して池の底から泡がわき、砂が
踊るという。
あやかしでは、信心深い池の精として登場。人助けのた
めなら自らを顧みない危なっかしいところがある。
「貴方は.....そう、風伯さんのお友達なのです
ね。そして私が貴方の百鬼夜行に加わることを
望んでいるのですね。お話はわかりました。け
れど、私はただ、見よう見まねの念仏を唱える
姿を、尊いお坊さんに見出されただけの池の
精。戦う力はありません。
念じることで妖気を祓ったり、怨念を浄化する
ことは出来ます。けれど、その力を百鬼夜行の
争いに使うことは......正しいことなのか......わ
かりませんから。」
「私はかつて、名もなき池でゆらゆらと漂うだ
けの、か弱い池の精でした。けれども尊いお坊
さんに見出され、名前を頂き、こうして名だた
る妖怪とも並び立つような力を得ました。
......ですが、私はそれが怖いのです。
誰かを救う力ではなく、戦う力を持ってしまっ
たら、自分が自分でなくなるような気がし
て..... 。」
「......ずっと、見せていただきました。貴方が
た百鬼夜行と、風伯さんの活躍を。自分自身に
出来ることを精一杯やっている姿を。
それで私も勇気付けられたんです。私も、多く
を救うために、戦いたいと。
義を見てせざるは勇無きなり、ですよね。どう
ぞ、よろしくお願いいたします。」

あやかし百