[涅槃の雪]雪姥(凍夜)
怪 SR 妖力36妖術:絶対零度の涅槃
【[涅集の雪」雪姥(凍夜)】ねはんのゆきゆきおんばとう
や
雪女の一種。凍夜は雪女と山姥の中間的な存在。雪女郎
(小雪)日く、年の離れた従姉。普段は雪深い山奥に住んで
いて滅多に山を下りて来ないらしい。
ちなみに
山姥は人を食ったり子供を攫う老婆の妖怪だが、愛媛県
では山姥のことをヤマジョロウや雪オンバと呼び、子供
を覆う一方で豊作や幸運をもたらす存在とされている。
※イベント『孟春夜話~春望の雪の果て~」に登場
「ようやくお帰りか、私を待たせるとはいい度
胸だな。さては約束を忘れていたな?
今日は一緒に小雪の店に飲みに行くと …… な
に?約束覚えていたけど緊急事態?近所でいざ
こざがあったから仲裁を頼まれた?
ふむ、なるほど。それも百鬼夜行の役割という
わけか。慕われているなら結構なことだ。
ならば致し方ない、此度の件は不問にする
が ......ぬしらは何か言いたそうだな。
アジトが凍ってる?ああ。暑かったからな、少
し涼ませてもらった。そう不安そうな顔をする
な。
ごく薄い氷の膜で覆っただけだ、飲んで帰って
くる頃には綺麗さっぱり溶けてるよ。」
「ぬしら百鬼夜行のことは小雪からの手紙で
知っていた。あの子が、ぬしらに協力的である
こともな。
ただ、あの子が教えてくれなかった事もある。
頭領よ、ぬしが百鬼夜行を率いる理由はなん
だ?
こればかりは小雪に聞いても、いつもはぐらか
されてしまってな。つまり、他言できぬような
理由がある …… そう私は踏んでいるのだが、違
うか?ふ、その顔から察するに大方正解といっ
たところか。
教えてくれ、ぬしらが百鬼夜行に興じるその理
由を。安心しろ、他言はしない。私の口は永久
凍土並みに固いぞ。
......王になる?ふふっ、王とはこれはまた大き
く出たな。いや野望は大きいくらいが美しい。
それに夢を追う若人は嫌いじゃない。
おや?その顔、まさかとは思うが......そうか、
本気か。」
「王を目指すどころか、妖界をひっくりかえそ
うとしているのか。ふはは、まこと天晴!
目的がクーデターでは小雪が語らぬのも無理も
ない話だ。しかしそうなると問題だな。
ぬしらは、そんな危険極まりない百鬼夜行に小
雪を巻き込んだことになる。
ああ、そうだな。ただでは済まさんぞ。
私の目の届かぬ所であの子が危険な目に合うの
は断じて許せぬ …… と言うわけで、私も百鬼夜
行に出入りするぞ。無論ぬしらに拒否権はな
い。
協力もするが、口も出す。時には氷漬けにして
しまうこともあるかもしれんが、そこは雪女の
ご愛嬌だ。以後よろしく頼む。
ふっ、これから楽しくなりそうだな。
事実は小説よりも奇なり...... 特等席で見せても
らうぞ、若人の織りなす春を!凍れる大地では
見られぬ青き美しさを !!
ふはは、雪山暮らしが長く娯楽に飢えていたも
のでな。私としたことがつい興奮して熱くなっ
てしまった。
どれ、少し頭と体を冷やすとするか。そ
れっ!」

あやかし百