淵の金甕
化 SR 妖力36妖術:黄金の御礼
【淵の金斑】ふちのかながめ
新潟県に伝わる幸運の話。老夫婦が大海日に炉端で火に
あたっていると「危ない危ない」と恐ろし気な声が聞こ
えてきた。爺さんが声のするほうに行ってみると金甕が
川に落ちそうになっていた。川に落ちそうな甕を助ける
ことで大金を得る話は、新潟だけでなく秋田や福鳥にも
みられる。水辺の甕には大判小判など金目のものが入っ
ていがち。
「しくしく …… 危ないよお、落ちちゃうよお。
ううっ、このままじゃ流されちゃうよお。
誰かに喜ばせることも誰かを助けることもでき
ないまま …… 私、流されちゃうんだ。冷たい水
に中まで流されて、中身も全部ぶちまけちゃう
んだ。
ああ、私の甕生ってなんて虚 …… はっ。
えっ。あっ、あの!もしかして.... 私を助けに
来てくれたの?」
「ずっと助けを待ってたの。もちろん自分で動
けないこともないけど、甕として生まれたから
にはやっぱり助けてもらいたいなって ……
あっ、待って!
冷やかしじゃないの、助けて欲しいのは本当な
の!だから置いて行かないで、あとできっちり
お礼もするから !!
ほら見て?小判とかいっぱい入ってるよ?
私のこと助けるとお得だよ !!? 」
「黄金の御礼、大判小判!
しあわせ金びか光ってる!あそ~れ♪
ねっ、私のこと助けてよかったでしょ?私も君
に拾ってもらえてよかったと思ってる!えへ
へ。
幸せはお金で買えないなんて言うけどさ、お金
がくれる幸せって確実にあるよね。
お金で買える幸せは私が引き受けた!お金で買
えない幸せは …… 君に任せてもいい?
これからもちゃんと幸せにしてね♪」

あやかし百