猩々(緋星)
妖 SR 妖力36妖術:大酒食らい
【猩々(緋星)】しょうじょう あかぼし
真っ赤な衣を着た猿似の妖怪で、酒好きとして有名。元
は中国由来の伝説の動物。能楽ではめでたい演目に登場
する。
「ふん、美味そうな匂いがするなぁ。酒の匂い
だ。俺の縄張りに入ってきて、酒を広げたとい
うことは、俺に一杯献上するつもりだってこと
で相違ないな?
安酒だろうと粗悪品だろうと関係ないさ、飲め
る酒はどんな悪酒だろうが一口は試すのが信条
なんだ。
見た目や匂いじゃわからない、どんな出会いが
あるとも知れないからな。」
「砂糖水のように甘い酒から、鬼も殺せそうな
強い酒、水増しされた安酒まで、どんなもんで
も歓迎するさ。
どんな酒も、こっちが美味いと思って飲めば、
ある程度は答えてくれるからな。
だが、本当に美味い酒というのは、こちらの心
構えなんかやすやすと越えてくる......そんな酒
に出会えれば僥倖だなあ?」
「うん。お前と飲む酒は美味いな。だが、この
酒はもっと美味くなる。
お前の話を聞かせるがいい。百鬼夜行の百の話
を余すところなく、だ。その話は俺の酒を甘く
も辛くもしてくれるだろうな。
もし、お前の話が俺を満足させたなら、そのと
きは......お前が見たこともないような、いっと
う素晴らしい猩々舞を見せてやろう。」

あやかし百