虎宮火
怪 HR 妖力25妖術:正四尺スターマイン
【虎宮火】とらのみやのひ
菊岡沾凉『諸国里人談』より。江戸時代の大阪の怪火。
雨夜になると虎の宮という古い祠から火の玉が出て、片
山村というところの木の上まで飛行したという。火縄に
火を付けて近づくと火の玉は消えたという。
「雨の夜の空ってのはどうにも陰気でいけない
だろう?月も星も見えやしないし、照らしたと
ころで黒か灰色と来てる。だからそれを彩る花
火をどーんと打ち上げたい!そんな思いで生ま
れたのが俺、虎宮火だ。よろしくな。」
「ってコラこの馬鹿、花火玉を持ってる所に火
を近づける奴があるか!花火は正しく打ち上げ
て、夜空に大輪の花を咲かせてこそだろう?地
上でドカンと大爆発、あたりの命を巻き込んで
燃え上がる…だなんて洒落にもならねえ、気を
つけろよ。」
「さあて、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
憂鬱な雨夜を華々しく彩る、虎宮火様の大輪花
火だ!たかが怪火と侮っちゃあいけねえぜ、幻
想的で蠱惑的、一生忘れられねえような光の本
気を見せてやるぜ !! 」

あやかし百