野宿火
怪 SR 妖力32妖術:思念の燠火(おきび)
【野宿火】のじゅくび
人が集まり、解散した後に現れる怪火の妖怪。その火の
周りには人間や妖怪の姿は全く見えないが、ただ話し声
だけが聞こえるという。江戸時代の奇談集『桃山人夜
話』には「哀れにものすごくして、すさまじ」とその気
味悪さが綴られている。
「お前は火の側で」『おっとう…おっかあ…』
「どれだけ言葉を発している?」『これが最後
の食料じゃ』「お前は火の側で」『嫌ア、熱
い …! 』「どれだけ人が死んだと思う?」『も
う、これしか手は無い』「炎の中に零れた言葉
と」『痛い、痛い ... 』「幽霊にもなれなかっ
た」『本当にいいんだな』「弱っちい魂の寄せ
集め」『どうかお許しを』「...それが俺だよ」
「人の言葉は」『綺麗な月だ』「火にも似る」
『殺してやる』「人の想いは」『お慕い申して
おりまする』「火にも似る」『馬鹿野郎!』
「どちらも人を」『いい子いい子』「暖め傷つ
け」『悪かった』「時にはどうしようもなく焼
き焦がす」『忘れないよ』「…だから俺はこん
な風に」『燃え移ったら大変』「火の形をとっ
た」『ああ、人の声だ』「のかもしれねえ
なア」
「ハハッ」『酒だ酒だ!』「お前と居るのは」
『あら、あなたも京まで?』「楽しいなア」
『どうしても譲ってはくれぬか』「まともに会
話できるのが」『助けてくれえ!』「こんなに
楽しいとは」『嬉しいね』「思わなかった」
『会いたかった』「こんなごちゃ混ぜの」『悪
いね』「怨念と執念の」『生きたい』「寄せ集
めでよければ」『一緒に、一緒に …! 』「使え
よ」『そうだ』「俺は」『俺たちは』「お前に
ついていく」

あやかし百