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甲賀三郎
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甲賀三郎
甲賀三郎
夜行衆征伐 因縁の合戦録~天狗舞い踊る花の月~

-10進報酬-

甲賀三郎

R1 妖力33

妖術:秘奥義·神龍回帰

【甲賀三郎】こうがさぶろう
暗い洞窟に閉じ込められたお頭と甲賀三郎。出口は妖術
で閉ざされ物理的には脱出できない。甲賀三郎が言うに
は、1000日分の蝉燭が燃え尽きれば出られるのではない
かとのこと。
はてさて、二人は無事に脱出することができるのか?

【甲賀三郎】こうがさぶろう
長野県諏訪地方の言い伝えの主人公。多くの地底の国を
巡り、長い年月を経て地上に戻ったが、その身体はすっ
かり蛇の姿(龍とも)へと変じていたという。その後、
人の姿へ戻る方法を教わり、諏訪大社の上社に顕われた
と伝わっている。
妖界に移り住んでからは、召使いの妖狐「小春」を雇
い、悠々自適な生活を楽しんでいる。

「この洞窟は妖術で封がされていて、物理的に
は脱出が不可能。だが、幸いにして、人が暮ら
した形跡がある。と、そこで、取り出だしたる
はこの蝉燭だ。これを灯していって、1000日
経ったという状況を作る。そうすると脱出出来
る...... はずだ!」

「ようは、蝉燭1本につき120日とか150日とか
の日数を割り当てて、1000日分の蝉燭を火をつ
け立てたら、あとは燃え尽きるのを待つ!つま
り、1000日分の蝉燭が燃え尽きたから1000日経
ちました、って言い張るわけだ。
ははは、やってみるだけやってみようじゃない
か。」

「なんで1000日なのか、だって?俺は地下の
国々を出るとき、鹿の肝で作った餅を1日1つ食
いながら1000日間旅をした。必要な儀式だった
からな。
ようはそのときと似たような状況を作ればなん
とかなるんじゃないかと思って実行しているわ
けだ。理解したか?」

「あ一、実は今も鹿の胆の餅を持ってはいる。
だが、ほんの数枚しか持っていなくてな。だか
ら、蝉燭を思いついたんだ。
え?蝉燭で大丈夫なら、餅を細かく切れ
ば?......ん一、よし!次はそれでいこう!」

「急がなくていいぞ。密室とはいえ、空気は流
れてきているみたいだ。
え?犯人はおそらく夜行衆?殺すのが目的では
なくて楽しむのが目的?ははは、そいつは余計
に厄介だ。そして、ならば、なおのこと焦っ
ちゃ駄目だな。」

「あ一、すまん、あと、蝋燭は何本ある?あと4
本?わかった。
いや、しかし、こうやって、蝉燭を並べると綺
麗なもんだな。え?人によっては不気味に感じ
る?そうなのか?」

「百物語......。そうか、そういうものもあるの
か。持ち寄った怪談話を語り合い蝉燭の火を消
していく。俺が人間であった時代にはなかった
な。
そうだ。百物語をするわけにはいかないが、ど
うせ暇だし、お前の話を聞かせてくれ。俺も地
下の国々の話をしよう。」

「地下の旅、最後の国、俺はそこに十年以上暮
らし、その国の姫様も嫁にもらった。だけど、
故郷や残してきたしてきた女房のことが忘れら
れなくてな…...。ときどきこらえきれなくて涙
が出たりもした。
その姿を姫様に見られたとき、恥ずかしいとい
う気持ちは微塵も無かった。俺を好いて嫁に
なってくれた姫様。俺を受け入れてくれたその
国の人々。悪いことをした、その気持ちでいっ
ぱいだったよ。」

「俺は無事、地下の国から出られた。だが、地
下の国にいすぎたせいで、身体が蛇に変わって
いてな......。それも、他人に言われるまで、自
分の身体が蛇に変じていると気づかなかったん
だ......。えらくビックリしたなあ......…、あの
時......。
は?俺の肌に蛇の鱗が浮かび、頭に角が生え始
めた?はは、蛇体になるということは、地上に
戻れる日も近いということかな?いい兆候だ。
もうすぐ地上に戻れるぞ!」

「はっは !! どうだ !! 俺の目論見どおり、外
へ出られただろう !! 正直言うと、本当に出ら
れるとは思わなかったがな !! ははははは !!
どうだ、俺の話は楽しめたか?お前の話はなか
なかに楽しめたぞ!ゆえに、俺はお前と協力関
係を結んでやっても良いと考えている。これか
らもよろしく頼むぞ!」

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尾光
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